呉市動物愛護センターボランティア活動について
- 2023/06/01
- 06:22
【2023年6月1日更新】
6月より呉市動物愛護センターでのボランティア活動についての文書。
5/12付ですが、なぜか我が家には住所不明で郵便が戻ってきたそうで、再送をお願いして30日に到着しました。
内容は以下のとおり。
今の平日月曜のみから、平日は火曜日と木曜日の11時から14時(12時から13時は休憩)
そして第2土曜日の13時から14時になりました。
ほとんどのボランティアが平日は仕事をしているので土日祝日で活動していました。
それがこれから最も暑い時間帯での、わずか1時間。
センターの収容動物も決して少ないとは言えない状況。 ☆
これが今の呉市動物愛護センターの状況です。

先日、個人シェルターをされている場所でボランティアをしていた時、以前、呉から譲渡された子の相談を受けました。こういう話もかつてなら私達のような通いボランティアが、行政とはまた違った補足する形で、扱い方を説明しながら今はなくなったドックランなどで気軽に話を聞く雰囲気があったのになーと思いました。残念です。
【2023年3月30日更新】
コロナ禍から呉市動物愛護センターでのボランティア活動が制限されてできなくなり、その後は頭数が少ないという理由でボランティアの受入れは停止。学生向けの体験ボランティアもお断りされていました。
その後、さまざまな方から苦情や意見が寄せられていることから、2月にボランティア登録者と推進委員にアンケートが送られてきて意見を求められました。
提出期限までわずか4日ではありましたが、何とか提出し、その後の回答を待っておりました。
1ヶ月以上が過ぎた今週3月24日、今年度残り4日というところで以下の回答が寄せられたので、ここで報告いたします。
ちなみに書面の掲載許可は、あさまちイベントにご来場いただいた保健所副所長からいただいております。





上記内容にもあるように、ボランティアは平日限定。
時間は、11時~14時(12時から13時は昼休憩)
予約制で、場合によっては制限。
犬舎内の立ち入りはできず、ふれあい犬舎のみだそうです。
(2023年3月24日現在)
ここからは遡ること2011年9月17日(土)、今から12年前。
場所は呉市福祉会館 5Fホール。
第3回県政知事懇談「湯崎知事の未来チャレンジトーク」の事例を紹介します。
当時、NPO法人呉サポートセンターくれシェンドの事務局長だった井上さんの発表内容。
テーマは「『まち市民』を見つけよう!『まち市民』を繋げよう!」です。
まち市民の説明はこちらでも ☆
その中の一部をここで改めて残しておきます。
以下
くれシェンドの基盤になっている「まち市民」の説明をしたいと思います。「まち市民」,くれシェンドの活動のキーワードです。様々な活動をしている私たちのNPOの説明をするときに,この「まち市民」という言葉を用いています。
私たちにできること。私たちのまちにはたくさんの市民がいます。その中でも,まちの課題について気づいた人,考えた人,動いた人を「まち市民」と定義しています。まずは,「まち市民」を見つけて,「まち市民」が出会って,お互いの存在を知ることが大切です。
「まち市民」はそれぞれに目的や思いを持っています。矢印であらわしてみました。この矢印は情熱ととらえてもらっていいかもしれません。人それぞれに情熱の方向も強さも違います。同じ方向の人たちが集まれば,市民活動団体やNPO団体へ成長していく可能性を持っています。しかし,ときには「まち市民」の意見が対立することがあります。例えば自然環境を守ろうと訴えている人がいます。そこに工場や道路の建設で経済発展と考えている「まち市民」も存在します。お互いは対立してしまうように考えられます。そこで「みんなのまち」,例えば呉市を大きな円として考えてみましょう。この「みんなのまち」に「まち市民」を並べてみます。例えば先ほどの二人を矢印の方向に合わせて配置し,それぞれの矢印に適した場所に「まち市民」を配置していきます。そして,「まち市民」が活動を始めると,まちはぐんぐん回転していきます。先ほどの対立する二人もまちをよくしたいという気持ちは同じです。つまり,「まち市民」を適材適所でコーディネートすることが必要になってきます。この円が回転する遠心力と,同時に上向きのみんなのまちをよくしたいという力が働き,円はさらに成長していきます。この上向きの力は明日,未来への軸です。みんなのまちは楽しく,すてきなまちに成長していくに違いありません。くれシェンドのまちづくりを支援する活動というのは,この役割を考えて続けています。
「まち市民」の事例として,「いのちのパネル展」についてお話をいたします。皆さんは動物愛護センターを知っていますか。呉市では「くれアニマルパーク」の愛称で,呉市動物愛護センターがあります。動物愛護センターでは,飼い主の事情で飼えなくなったり,通報によって捕獲された犬や猫が収容され,その多くは殺処分という最後をたどります。
動物愛護センターについて詳しく知らないという人もいらっしゃると思います。実は私もそうでした。そんな私がなぜ動物愛護センターのボランティアに入り,動物の命の大切を伝えるパネル展を開催するようになったかというと,それは私の友人がきっかけでした。
この犬はセンターに収容されていた「アイちゃん」という犬です。私の友人は3年前の春,偶然センターに立ち寄り,このアイちゃんに出会います。友人はこんなに人懐っこく,かわいい犬までが飼い主に見捨てられ,しかも,引き取り手がない場合は処分されてしまうという現実にショックを受けます。アイちゃんを気に掛けている友人をどうにか励ましたいと思った私は,呉市動物愛護センターについて調べました。そこで,センターに週末にボランティアに入っていた団体があることを知り,そのメンバーの1人が運営をしていた「あなたのお家はどこですか?」というブログがあることも知ります。このブログは,呉市動物愛護センターの収容動物と,広島県内のペットの迷子・保護,譲渡の情報を知らせるブログです。このことがきっかけで,私と友人は呉市民としてボランティアに参加することになります。
私は初めてボランティアに入ったときの衝撃を今も忘れることはできません。繁殖のシーズンということもあり,人によって連れてこられた,または捕獲された犬や猫であふれていました。その状況を見たときに,亡くなっていく命への悲しみ以上に,私が住むまちが引き起こしている現状に怒りを覚えました。どんな事情があるにせよ,人の手によって連れてこられたのです。つまり,まちの問題であり,課題だと感じたのです。世の中には環境,教育,介護,人権など社会問題であふれています。その多くの社会問題は同じ根っこにつながっています。それは「人の心根」です。私は動物問題を通じて,人の心根に伝えたいと思いました。そのときの思いをネット上の日記に書いたところ,その現状を知らせるお手伝いをしますよ。と,思いに共感してくださる人があらわれ,つながっていき,4ヵ月後には「いのちのパネル展」が誕生しました。これは,呉市動物愛護センターの業務の内容と,収容された動物たちの現状をお伝えし,動物の命の大切さを伝える 48 枚のパネルです。初めての開催は3年前の9月でした。呉市内では6ヵ所の市民センターや公民館で開催させていただきました。そして,予想外だったのは,呉市外からのパネルの貸し出しの要望が3年たった今も続いているということです。広島市をはじめとして,三原,愛知,島根,山口,福山など合計 27 ヵ所での展示が行われています。いのちのパネル展実行委員会の構成は,行政,市民,活動団体,NPO,企業,市民ボランティアが参加をしている共同型の活動となっています。しかし,それは意図していたわけではありません。最初の始まりは,一人の友人のこの現状をどうにかしたいという思いからでした。なお,呉市民で立ち上げた「くれアニマルボランティアの会」の活動については,今月号発行の呉市政だよりのわがまちバンザイ!に特集されておりますので見てください。呉市動物愛護センターに市民がボランティアに入ってからの収容動物の譲渡率は上がり,殺処分数は減っています。これからも私たちは人の心根に伝えていく活動を続けていきます。
(本文の一部抜粋)
以下、湯崎知事のコメント
↓
井上さん,どうもありがとうございました。私がこの中で気づいたことが何点かあるのですけれども,一つが,スライドの中で「まち市民」の「気づく,考える,動く」というのがあるのです。「気づく,考える,動く」,つまり,行動するということですね。まさに気づくというのはたくさんの人がされます。気づいただけではなくて,それをどうしようかと考える。もう一歩先に出る。さらに,それで動く。さらにもう一歩動く。この誰か動く人がいたら,考えている人が私も動いてみようかなと動いていく。それが輪になって広がっていく。そういうイメージだと思うのですけれども,本当にそれをくれシェンドでは実行されて,それが例えば命を何とかしたいということで「いのちのパネル展」につながったりとか,あるいは,一箱古本市につながったりとか,そういったちょっとしたことがとても「豊かなまちづくり」につながっているのではないかと思います。
実は県庁でも,今は成果主義という話をしていまして,つまり,行政も成果を生まなければいけない。予算を使って終わりではなくて,その予算を使った結果が何か。何を生んでいるのかという成果を問いましょうというふうに言っているのです。成果というのはどうやって出るかというと,一つは考える,そして,行動する。考えて行動する,この掛け算ですという話を内部でもしているところなのです。それをまさに市民のお立場でNPOとして実践されているということで,私も本当に共感させていただきました。これからも頑張ってよりよい呉市になるようにしていただければと思います。ありがとうございました。


6月より呉市動物愛護センターでのボランティア活動についての文書。
5/12付ですが、なぜか我が家には住所不明で郵便が戻ってきたそうで、再送をお願いして30日に到着しました。
内容は以下のとおり。
今の平日月曜のみから、平日は火曜日と木曜日の11時から14時(12時から13時は休憩)
そして第2土曜日の13時から14時になりました。
ほとんどのボランティアが平日は仕事をしているので土日祝日で活動していました。
それがこれから最も暑い時間帯での、わずか1時間。
センターの収容動物も決して少ないとは言えない状況。 ☆
これが今の呉市動物愛護センターの状況です。

先日、個人シェルターをされている場所でボランティアをしていた時、以前、呉から譲渡された子の相談を受けました。こういう話もかつてなら私達のような通いボランティアが、行政とはまた違った補足する形で、扱い方を説明しながら今はなくなったドックランなどで気軽に話を聞く雰囲気があったのになーと思いました。残念です。
【2023年3月30日更新】
コロナ禍から呉市動物愛護センターでのボランティア活動が制限されてできなくなり、その後は頭数が少ないという理由でボランティアの受入れは停止。学生向けの体験ボランティアもお断りされていました。
その後、さまざまな方から苦情や意見が寄せられていることから、2月にボランティア登録者と推進委員にアンケートが送られてきて意見を求められました。
提出期限までわずか4日ではありましたが、何とか提出し、その後の回答を待っておりました。
1ヶ月以上が過ぎた今週3月24日、今年度残り4日というところで以下の回答が寄せられたので、ここで報告いたします。
ちなみに書面の掲載許可は、あさまちイベントにご来場いただいた保健所副所長からいただいております。





上記内容にもあるように、ボランティアは平日限定。
時間は、11時~14時(12時から13時は昼休憩)
予約制で、場合によっては制限。
犬舎内の立ち入りはできず、ふれあい犬舎のみだそうです。
(2023年3月24日現在)
ここからは遡ること2011年9月17日(土)、今から12年前。
場所は呉市福祉会館 5Fホール。
第3回県政知事懇談「湯崎知事の未来チャレンジトーク」の事例を紹介します。
当時、NPO法人呉サポートセンターくれシェンドの事務局長だった井上さんの発表内容。
テーマは「『まち市民』を見つけよう!『まち市民』を繋げよう!」です。
まち市民の説明はこちらでも ☆
その中の一部をここで改めて残しておきます。
以下
くれシェンドの基盤になっている「まち市民」の説明をしたいと思います。「まち市民」,くれシェンドの活動のキーワードです。様々な活動をしている私たちのNPOの説明をするときに,この「まち市民」という言葉を用いています。
私たちにできること。私たちのまちにはたくさんの市民がいます。その中でも,まちの課題について気づいた人,考えた人,動いた人を「まち市民」と定義しています。まずは,「まち市民」を見つけて,「まち市民」が出会って,お互いの存在を知ることが大切です。
「まち市民」はそれぞれに目的や思いを持っています。矢印であらわしてみました。この矢印は情熱ととらえてもらっていいかもしれません。人それぞれに情熱の方向も強さも違います。同じ方向の人たちが集まれば,市民活動団体やNPO団体へ成長していく可能性を持っています。しかし,ときには「まち市民」の意見が対立することがあります。例えば自然環境を守ろうと訴えている人がいます。そこに工場や道路の建設で経済発展と考えている「まち市民」も存在します。お互いは対立してしまうように考えられます。そこで「みんなのまち」,例えば呉市を大きな円として考えてみましょう。この「みんなのまち」に「まち市民」を並べてみます。例えば先ほどの二人を矢印の方向に合わせて配置し,それぞれの矢印に適した場所に「まち市民」を配置していきます。そして,「まち市民」が活動を始めると,まちはぐんぐん回転していきます。先ほどの対立する二人もまちをよくしたいという気持ちは同じです。つまり,「まち市民」を適材適所でコーディネートすることが必要になってきます。この円が回転する遠心力と,同時に上向きのみんなのまちをよくしたいという力が働き,円はさらに成長していきます。この上向きの力は明日,未来への軸です。みんなのまちは楽しく,すてきなまちに成長していくに違いありません。くれシェンドのまちづくりを支援する活動というのは,この役割を考えて続けています。
「まち市民」の事例として,「いのちのパネル展」についてお話をいたします。皆さんは動物愛護センターを知っていますか。呉市では「くれアニマルパーク」の愛称で,呉市動物愛護センターがあります。動物愛護センターでは,飼い主の事情で飼えなくなったり,通報によって捕獲された犬や猫が収容され,その多くは殺処分という最後をたどります。
動物愛護センターについて詳しく知らないという人もいらっしゃると思います。実は私もそうでした。そんな私がなぜ動物愛護センターのボランティアに入り,動物の命の大切を伝えるパネル展を開催するようになったかというと,それは私の友人がきっかけでした。
この犬はセンターに収容されていた「アイちゃん」という犬です。私の友人は3年前の春,偶然センターに立ち寄り,このアイちゃんに出会います。友人はこんなに人懐っこく,かわいい犬までが飼い主に見捨てられ,しかも,引き取り手がない場合は処分されてしまうという現実にショックを受けます。アイちゃんを気に掛けている友人をどうにか励ましたいと思った私は,呉市動物愛護センターについて調べました。そこで,センターに週末にボランティアに入っていた団体があることを知り,そのメンバーの1人が運営をしていた「あなたのお家はどこですか?」というブログがあることも知ります。このブログは,呉市動物愛護センターの収容動物と,広島県内のペットの迷子・保護,譲渡の情報を知らせるブログです。このことがきっかけで,私と友人は呉市民としてボランティアに参加することになります。
私は初めてボランティアに入ったときの衝撃を今も忘れることはできません。繁殖のシーズンということもあり,人によって連れてこられた,または捕獲された犬や猫であふれていました。その状況を見たときに,亡くなっていく命への悲しみ以上に,私が住むまちが引き起こしている現状に怒りを覚えました。どんな事情があるにせよ,人の手によって連れてこられたのです。つまり,まちの問題であり,課題だと感じたのです。世の中には環境,教育,介護,人権など社会問題であふれています。その多くの社会問題は同じ根っこにつながっています。それは「人の心根」です。私は動物問題を通じて,人の心根に伝えたいと思いました。そのときの思いをネット上の日記に書いたところ,その現状を知らせるお手伝いをしますよ。と,思いに共感してくださる人があらわれ,つながっていき,4ヵ月後には「いのちのパネル展」が誕生しました。これは,呉市動物愛護センターの業務の内容と,収容された動物たちの現状をお伝えし,動物の命の大切さを伝える 48 枚のパネルです。初めての開催は3年前の9月でした。呉市内では6ヵ所の市民センターや公民館で開催させていただきました。そして,予想外だったのは,呉市外からのパネルの貸し出しの要望が3年たった今も続いているということです。広島市をはじめとして,三原,愛知,島根,山口,福山など合計 27 ヵ所での展示が行われています。いのちのパネル展実行委員会の構成は,行政,市民,活動団体,NPO,企業,市民ボランティアが参加をしている共同型の活動となっています。しかし,それは意図していたわけではありません。最初の始まりは,一人の友人のこの現状をどうにかしたいという思いからでした。なお,呉市民で立ち上げた「くれアニマルボランティアの会」の活動については,今月号発行の呉市政だよりのわがまちバンザイ!に特集されておりますので見てください。呉市動物愛護センターに市民がボランティアに入ってからの収容動物の譲渡率は上がり,殺処分数は減っています。これからも私たちは人の心根に伝えていく活動を続けていきます。
(本文の一部抜粋)
以下、湯崎知事のコメント
↓
井上さん,どうもありがとうございました。私がこの中で気づいたことが何点かあるのですけれども,一つが,スライドの中で「まち市民」の「気づく,考える,動く」というのがあるのです。「気づく,考える,動く」,つまり,行動するということですね。まさに気づくというのはたくさんの人がされます。気づいただけではなくて,それをどうしようかと考える。もう一歩先に出る。さらに,それで動く。さらにもう一歩動く。この誰か動く人がいたら,考えている人が私も動いてみようかなと動いていく。それが輪になって広がっていく。そういうイメージだと思うのですけれども,本当にそれをくれシェンドでは実行されて,それが例えば命を何とかしたいということで「いのちのパネル展」につながったりとか,あるいは,一箱古本市につながったりとか,そういったちょっとしたことがとても「豊かなまちづくり」につながっているのではないかと思います。
実は県庁でも,今は成果主義という話をしていまして,つまり,行政も成果を生まなければいけない。予算を使って終わりではなくて,その予算を使った結果が何か。何を生んでいるのかという成果を問いましょうというふうに言っているのです。成果というのはどうやって出るかというと,一つは考える,そして,行動する。考えて行動する,この掛け算ですという話を内部でもしているところなのです。それをまさに市民のお立場でNPOとして実践されているということで,私も本当に共感させていただきました。これからも頑張ってよりよい呉市になるようにしていただければと思います。ありがとうございました。


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