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ボランティアノート 2023【9月定例会 呉市議会】

【2023年9月18日更新】
【追記】
先日、ラジオで保護犬猫についての特集がありました。
今の現状を、わかりやすく掘り下げています。
動物愛護週間を前に、ボランティアにとっても、参考になる内容だったので
記事の一番下にリンクを貼っておきます。



【2023年9月13日更新】
9月6日に呉市議会 定例会にて以下の案件が取り上げられました。

山上 文恵 議員 (社民党呉市議団)
回答は福祉保健部参事 
1 動物愛護センターについて
(1)設置の歴史と役割
(2)殺処分ゼロを目指しての役割の変遷
(3)飼い犬・飼い猫のしつけなどの悩み相談件数や愛犬のドッグランの利用率
(4)保護されている犬・猫を飼いたい人のための講習会と引取り状況
(5)保護されている犬・猫とのふれあい教室や動物愛護センターでのイベント状況
2 地域猫活動について
(1)野良猫の苦情内容と対応
(2)地域猫活動とは
(3)地域猫活動協力団体数と地域猫活動の啓発の内容
(4)不妊去勢手術の補助実績

詳細は呉市のHPなどで動画の閲覧  ができます。
長年呉市で保護活動をされている方が、上記の議題を山上議員に持ちかけたそうです。
なかなか動物愛護センターの案件だけを取り上げてくださる機会はないし、私自身もセンターへは提言やメールを出してきて、いまだ納得していないことも大いにあり、傍聴してきました。
(終了後、議員さんとお話ができ、ブログでこの件について書くことはお伝えしています。)
私がここで触れておきたいことは以下のことです。

「NPO団体に引取ってもらってよかったなという思いがしています。」
上記(2)殺処分ゼロを目指しての役割の変遷の部分での議員の言葉です。
(注・この発言に対して異論を唱えるつもりはありません。)
かつては年間で犬が約100頭、猫が約600頭、
広島県動物愛護センターに移動し、ガス室で処分されていました。
7年前の平成28年度(2016)からは保護団体による引き取りが始まり、ガス室での殺処分はゼロになっています。
当初は団体送りになることに安堵し、正直、ボランティアをしていて気持ちが楽になったのは事実です。
その後も呉ではご縁をつくってあげれなかった子の譲渡が送られた先で決まったりと嬉しいこともありました。
でも。
コロナ禍でボランティアが出入り禁止になった頃から「どうしてこの子が殺処分対象?」という、懐こい子までが団体送りになっていきました。収容頭数が今は少ないからボランティアは必要ないと言っていた時期もそうでした。なぜ?

議会で報告された呉市動物愛護センターの譲渡数 以下
令和3年(2021年)
犬の譲渡数102(団体譲渡60 個人42)
猫の譲渡数58(団体譲渡55 個人3)

令和4年(2022年)
犬の譲渡数76(団体譲渡44 個人32)
猫の譲渡数40(団体譲渡39 個人1)

犬の場合は半分以上、猫はほぼすべてが引き出しによる団体譲渡行きです。
理由は猫に関しては野良猫の引取を基本していないことと、容態がよくない状態で持ち込まれることが多いということ、そしてコロナ禍で譲渡会や来場者を制限したことも要因だと思われます。
ただ、行政からの収容動物の情報発信がとても少なく、団体に送られ待ちのような印象を受けざるをえません。
譲渡対象動物はこちら 
議会の中では、今年度は積極的に譲渡会をしていると言われていました。
ならば呉市主催の譲渡会  くらいは、センターからの引出し団体や個人のみならず、広く保護動物を抱えている一般市民向けにも、HPで呼びかけて譲渡会参加の機会を与えるべきでした。
リニューアルした県のセンターでは、個人譲渡に力を入れるために新たな取り組みをされたり、土曜日はバックヤードツアーもされています。

「猫の不妊去勢のための補正予算額を増やしてほしい。」
1995年から2020年までは犬猫だった個人による不妊去勢は2021年度からは猫のみになりました。
詳細はこちら 
またそれ以外に、無料で手術の委託補助がでる地域猫活動があります。
詳しくはこちら 
2020年で120頭・ 2021年250頭・ 2022年282頭
ただし、今年度は9月の時点でこちらの予算はゼロだそうです。
つまり市民負担になります。
これに対しての現状と、それに代わる対策があるならHP上でも公開してほしいです。
手術費用の補正予算を増額することも必要ですが、やはり啓発活動をしていかないと問題の認知度が向上しません。
「手術してもしても、どこからともなく見たことない猫がやってくる。」
猫の保護活動をしている人から、そんな話をいつも聞かされています。
保護動物(特に猫)を抱えているボランティアは許容範囲を超えており、フードや医療費の高騰、体力的な限界と、負担が大変重くのしかかり、いつここから崩壊が始まってもおかしくない状況です。

「以前はよく見かけた散歩をされているボランティアさんを見なくなった」
議会での参事の回答は以下
コロナ禍で受け入れ中止後、さまざまな意見をいただき、アンケートを実施。
2023年度から活動の整理をして、ボランティアの受入れ態勢を整えている。
「ドックランの利用率について」
議会での回答は以下
老朽化や利便性を考えて以前のものは取り壊し、100平米のドックランを新設。
来場者はいつでも誰でも自由に使えます。
それがこちら。
IMG_2580.jpgIMG_2585.jpg
ボランティア事情は以前にこちらでもお伝えしました 
一方的に告げられた飼養ボランティアの受入れ態勢で、散歩ボランティアをしている仲間の話を聞いたことはありません。いや私が知らないだけで毎週馴らしに通われている方がいるのかもしれませんが、その様子を紹介したボランティアの収容動物の情報でさえ見たことはないです。
そして、リニューアルしたというドックラン。
確かにリニューアルされたのは外柵が以前下段にあったドックランの廃材を使われたこと。
出入口の枠を変えたことでしょうか。
ボランティアに通っていた頃は、ここでは主に散歩練習を始める収容動物の子犬に使っていました。
狭さが子犬サイズにはちょうどよかったのです。
議会では参事が 「市民の誰もが自由に使っていい。」とのこと。
隣接のグリーンヒル郷原はペットの入園禁止。
卒業犬や近所の人も使っていたドックランをわざわざ壊してまでリニューアルしたというドックラン。
HPで大きく宣伝されては?


今回、この議会でのお話を聞いて後日。
犬の散歩がてら、涼しくなった夕方(職員は退所されていました。)約1年ぶりにセンターに行ってきました。
下写真はふれあい犬舎。外からの刺激を受けないよう目隠しシールが貼られていました。
IMG_2583.jpg
以前あった下段のドックラン付近。
柵はなくなっていたものの、ドックランがあった時代にベンチ下を犬が土を掘って遊んでいた形跡は残っていました。
そしてビオトープの池の周り。
無残な形で木が切られ、倒された枝が片付けられずにあちこちに山積みになっていました。
ピペリカムや、きれいな色のバラが咲いていた植え込みも跡形もなかったです。
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とはいえ、敷地内のあちこちに思い出があり、歩いていると、風に乗ってどこからともなく笑い声が聞こえてきそうでした。
体験ボランティアの総参加数は軽く100人は超えていたと思います。
学生ボランティアは呉のセンターが環境もいいので人気だと聞いていました。
テレビの取材もありました。
ボランティアが入ることで啓発活動にもつながり、収容動物が広く知られることになりました。
つらいことも悲しいこともあったし、一市民ボラとしてできることは限られていたけれど、夏の暑い時は朝早くから、冬の寒い時も雪の日も、年末年始も大勢のボランティアが駆けつけました。なかなかご縁がなかった成犬が、素敵な家族に迎えられてセンターを卒業するシーンは本当に感動的でした。
そんなことを思い出しながら、振り仰げばしーんとした建物が上から見下ろしており、心が鉛色になります。
15年前、殺処分で送られていた時代も経験しましたが、行政側の立場も受入れ、尊重してきました。
でもコロナ禍以降の一部ボランティアへ嫌がらせと思われるような数々の出来事。
収容動物に影響が出ると思い、ここでは敢えて書きませんでしたが、忘れません!
そして今のこの現状。
(現在、職員は本雇い獣医1・定年後の再雇用1・他会計年度職員4)
個人的な意見を言わせてもらうと、私は生まれてからずっと呉市民ですが、黒瀬町にも近いこの施設。
近い将来、東広島市と合同の動物愛護センターになればいいと思います!


特集「保護猫や保護犬の引き取りに重要なことは?」
太田匡彦×大網直子×梅田達也×荻上チキ×南部広美▼2023年9月15日(金)
約45分のトーク内容です。 こちらからどうぞ

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